生活習慣病:肺結核



生活習慣病:肺結核

 

生活習慣病:肺結核

 

肺結核をおこす結核菌は抗酸菌

 

化学薬品を使って細菌を染色し、その色わけによって細菌を分類するグラム染色法という細菌分類法があります。

 

ところが細菌の中にはたやすく染色することができないうえに、染色してしまうと酸を使った脱色もできないような一群の細菌がいます。

 

これを抗酸菌といいますが、結核菌もこの仲間で、結核菌以外の抗酸菌を非定型抗酸菌といいます。

 

抗酸菌の中では結核菌は感染力が強く、肺に感染して肺結核をおこします。

 

結核菌はどこにでもいるので、たいていは知らないうちに感染しているのですが、結核菌に対する免疫ができて発病しないのがふつうです。

 

この免疫の有無を調べるのがツベルクリン反応検査で、感染経験がなく免疫ができていない(ツ反応陰性)ときは、BCGで免疫を形成させるわけです。

 

肺結核の症状と検査

 

感染経路は飛沫感染(対面した会話、せきなどで微小な唾液の粒で感染)がほどんどですが、呼吸とともに肺に吸い込まれた結核菌が繁殖して病気をおこす慢性病です。

 

肺結核は、他の病気や日常生活の不摂生で体力が落ちたり、高齢になって免疫力が弱くなると、感染が表面化し発病しやすくなります。

 

症状は、疲れが出る、血たんが出るなどですが、進行すると喀血や呼吸困難、高熱が現れてきます。

 

肺に結核の病巣ができると、胸部X線写真に湿潤性陰影や空洞が現れます。

 

また小円形の影(結核腫)が現れて肺がんと区別しにくくなることがあります。

 

そのため胸部の断層写真(CT, MRI)をとったり、気管支鏡検査で確かめることも行われます。

 

結核かどうかを確実に診断するには、患者のたんに含まれる菌を、顕微鏡で調べたり培養して調べたりします。

 

その他血液検査として行われる血沈、白血球数、CRPなども参考になります。

 

エイズ登場で注目の非定型抗酸菌症

 

抗酸菌の中でも非定型抗酸菌は、土壌や自然水などの中にふつうにみられるものが大部分で、ふだんは人の体内に入っても感染力が弱く、病気とはなりません。

 

しかしこれらの菌も免疫力が低下していると、肺結核とよく似た呼吸器感染症をおこします。

 

この感染症が最近話題となってきたのは、エイズ(後天性免疫不全症候群)に感染し免疫力が低下した患者に、肺結核とともに非定型抗酸菌による感染と発病がみられるようになったからです。

 

非定型抗酸菌症は、胸部X線写真では肺結核とほとんど区別がつかず、またツ反応検査では陰性のことが多いなど、やっかいな性質があります。

 

菌種が多い点も問題で、抗結核薬で治療しても薬が効きにくいことがあり、治療が長引く傾向があります。



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