生活習慣病:肺がん



生活習慣病:肺がん

 

生活習慣病:肺がん

 

ライフスタイルがかわって肺がん急増

 

がんは死亡原因のトップですが、肺がんはそのなかでも死亡率急増中の3つのがん(肺がん、大腸がん、肝臓がん/女性では乳がんが加わる)のうち最も急増しています。

 

日本人のがんの死亡は依然として胃がんが最も多いのですが、男性だけをみれば肺がんのほうがすでに多くなっています。

 

肺がんがどうしてできるのかは、くわしいことはわかっていませんが、喫煙、食習慣、生活環境など身近な外部因子が深くかかわっていることは、いろいろな形で指摘されています。

 

とくに喫煙と肺がんの発生は関係が深いとされており、大気汚染や塵肺などもがんの発生を促進するといわれています。

 

最近の肺がんの急増傾向も、日本人のライフスタイルが洋式化してきたことに、原因の一端があることは明瞭でしょう。

 

どんな種類のものがあるのか

 

肺がんは、できる部位や病理組織によっていくつかにわけられます。

 

気管からわかれる比較的太い気管支にできるものを肺門部がん、末端の肺胞につながる細い気管支にできるものを肺野がんと呼びます。

 

また病理組織によってできるがんをわけると、扁平上皮がん、腺がん、小細胞がん、大細胞がんの4種類になります。

 

(1) 扁平上皮がん

 

肺門部がんの多くは扁平上皮がんといわれます。

 

以前は肺がんの中で最も高頻度でしたが、最近では腺がんがむしろ多くなってきました。

 

せき、たんの症状は早期から出やすいのですが、胸部X線写真には写りにくい場合があり、喀痰検査が有効です。

 

(2) 腺がん

 

どちらかというと末端の肺野の気管支に発生することが多いがんです。

 

現在では日本人の肺がんで最も頻度が高くなっています。

 

肺野がんとして発生すると、せきやたんの症状は出にくく、大きくなっても自覚症状がない場合が多い反面、X線写真では発見しやすくなります。

 

転移しやすく発見が遅れがちなやっかいながんです。

 

(3) 小細胞がん・大細胞がん

 

粘膜や粘膜下にできる未分化がんで、肺門に近いところに多く発生します。

 

成長速度が早く転移しやすいので、やっかいながんといえます。

 

無症状のこともある肺がん

 

がんができる部位によって症状の出方は多少異なりますが、初期症状は多くはせきとたんです。

 

とくにたんに血が少量混じる血たんが出ることも少なくありません。

 

また肺門部がんが大きくなると、気管支を塞いでたんが出にくく、炎症をおこしてかぜや肺炎のような発熱をともなうせきやたんがつづき、なかなか治らないことがあります。

 

肺野がんではかなり大きくなるまで無症状で、がんが周囲の組織をおかすようになって、初めて胸痛や背部痛を示すことがあります。

 

この場合、痛みがなくてもたんが出ることが多いので、喀痰検査は定期的にすべきです。

 

がんが大きく発育して回りの組織を破壊したり、血液やリンパ液を通じて転移するようになると、症状はいろいろな形に拡大して、呼吸困難やリンパ部の腫れなどもおこってきます。



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