生活習慣病:胃がん



生活習慣病:胃がん

 

生活習慣病:胃がん

 

粘膜層から広がる胃がん

 

胃がんは現在減少の兆しがあるとはいえ、日本人に最も多いがんとされています。

 

年齢的には、50代後半から60代にかけてが好発年齢とされ、発症は、男性が女性のほぼ2倍に達します。

 

胃は食べたものが最初に蓄えられる袋状の消化器で、胃液を分泌して、食べたものを撹拌し、蠕動でそれを腸へ送るなど、活発な活動をするので丈夫な構造になっています。

 

最も内側は胃液の分泌腺を含む粘膜で覆われ、その下は粘膜筋板、粘膜下組織層、筋層、漿膜層の順に、厚い層を形成しています。

 

胃がんがどうしてできるかはっきりわかっていませんが、初めは粘膜層に発生し、順次下層に浸潤して早期胃がんから進行胃がんに成長します。

 

胃壁の組織をおかすがんが、粘膜下組織層に止まっているものを早期がんといい、筋層から漿膜層の範囲にまで湿潤が及んだものを進行胃がんといっています。

 

進行胃がんになるとやがて、血液やリンパ液を介していろいろな臓器に転移するようになります。

 

早期にはほとんど症状がない

 

早期胃がんの段階では、ほとんど症状らしいものはおこらないことが多く、あっても弱い胃部不快感や胸やけ、げっぷ、なんとなく食欲がないといった軽い腹部症状程度です。

 

がんが成長して、進行胃がんになってくると、食欲はますますなくなって衰弱が目につくようになったり、お腹が張る、ときどき痛む、血を吐く(コーヒー色の吐血)、下血がある(便に血が混じる/黒い便)などの症状がおこるようになります。

 

そのうちに血液などに入り込んだがん細胞が、肝臓、脳、肺、骨などの他の臓器に達して転移性がんの病巣を造るようになります。

 

このようになると病巣を外科的に取り除く治療はほとんど不可能になってしまいます。

 

早期胃がんの10年生存率は95%

 

胃がんは外科的に切除してしまうのが治療の基本といえますが、それも早期であるほど容易で、早期がんのうちならほとんど完治といってもいいほど治すことができます(10年生存率95%)。

 

早期胃がんの段階は自覚症状はほとんどない場合も少なくありません。

 

したがって早いうちに胃がんをみつけるためには、積極的に胃の中を調べなければなりません。

 

そのため成人病予防健診や胃がんの集団検診で、胃部X線検査や問診が行われています。

 

胃がんには、広がらずに大きくなるもの、胃壁面にどんどん広がるもの、進行が早いもの、遅いものなどいろいろなタイプのものがあります。

 

ごく早期のものであれば、内視鏡を用いて切開しないで取り除くことが容易にできるようになりました。

 

早期発見・早期治療がいかに大切かわかります。



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