生活習慣病:大腸ポリープ



生活習慣病:大腸ポリープ

 

生活習慣病:大腸ポリープ

 

線腫性で広基性のものはがん化しやすい

 

ポリープについては「胃ポリープ」のところでも述べましたが、粘膜の上皮細胞の異常増殖でできた隆起性病変で、その形からきた名称です(ポリープはもともと茸状に生えた状態のサンゴ虫をいいますが、胃や大腸にできる隆起はそれに形が似ています)。

 

大腸ポリープが問題なのは、腺腫というがんになりやすい性質の腫瘍が、比較的多いという点です。

 

茸状に根元がくびれた有茎性のポリープは一般に良性のものが多く、全体が盛り上がった広基性のポリープ(とくに直径2cm以上)は、腺腫性でがん化しやすいといわれています。

 

内視鏡で検査してポリープがわかったら、内視鏡のメスで切除しますが、その組織を調べてがん化していることがわかったときは、さらに大きく病巣を取り除くことがあります。

 

たくさん同時にできるポリポージス

 

大腸に限らず胃の場合にも、ポリープが一度にたくさんできることがあります。

 

内壁に広範囲にわたって100個を超える多数のポリープが同時にみられるもので、ポリポージスといわれます。ほとんどすべての例でがん化します。

 

ポリポージスができる範囲は広く数も多いうえ、遺伝性でがん必発なので、一つひとつのポリープを取り除く治療法ではなく、多くの場合、大きく大腸を切除して人工肛門をつけるような大きな手術が必要になります。

 

症状が現れないことも少なくない

 

大腸ポリープはとくに直腸に最も多く発生し、次は直腸に近いS状結腸で、奥にいくほど頻度は少なくなります。

 

年齢的には40歳以降にみられるようになり、高齢になるほど多くなる傾向があり、腺腫性のものは男性に女性の2倍みられるといわれます。

 

小さなポリープがあるだけでは症状はほとんど現れませんが、大腸の内容物が水分を吸収されて次第に硬くなると、通過する際に刺激や摩擦でポリープの表面が傷ついて出血しやすくなります。

 

出血量が多いとくは下血としてはっきりわかったり、鈍い腹部痛を感じたりしますが、わずかな出血では便に混入して肉眼ではよくわからないことも少なくありません。

 

健診などの便潜血検査で陽性となったときは、大腸のX線検査や内視鏡検査でポリープの有無をしっかり確かめることが、大腸がんの予防にもなることを忘れないことです。



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