生活習慣病:慢性副鼻腔炎



生活習慣病の基礎知識:慢性副鼻腔炎

 

生活習慣病の基礎知識:慢性副鼻腔炎

 

鼻の回りの骨の空洞におこる炎症

 

鼻を取り囲む顔の骨にはいくつもの空洞があり、鼻腔と通じているので副鼻腔と呼ばれます。

 

慢性副鼻腔炎は、慢性鼻炎などで長引いた鼻腔粘膜の炎症が副鼻腔に及んで慢性化したもので、治りきらないうちに細菌感染を繰り返して、中に膿をためるものもあり、蓄膿症ともいわれています。

 

副鼻腔炎を慢性化させるもの

 

副鼻腔の炎症が慢性化するのには、いろいろな原因が複雑に働いているといわれます。

 

鼻閉(はな詰まり)は鼻腔の形に異常があるときや、幼児期の鼻アレルギーやアデノイドなどでもおこりますが、この鼻閉があるとちょっとかぜをひいても副鼻腔炎になりやすく、治りにくくなります。

 

以前の日本の子どもには鼻閉が多く、蓄膿症も多かったのですが、これには動物性蛋白の摂取不足という食生活の因子が大きく影響していたと考えられており、さらに暖房の不十分な住環境からの影響も大きかったとされています。

 

最近ではこれに大気汚染が重要な因子として加えられています。

 

高齢者におこる慢性副鼻腔炎

 

副鼻腔炎が長引くと粘膜に鼻茸(はなたけ)という軟らかい隆起物ができます。

 

これがいっそう鼻閉を強め、蓄膿症を悪化させるという悪循環をおこします。

 

鼻茸ができないまでも慢性副鼻腔炎の症状で目立つものには、鼻詰まり、口呼吸、いびき、頭痛、嗅覚が鈍い、無気力などがあげられます。

 

食生活や環境因子が多少とも影響する病気とはいうものの、その他の要因を含め、大部分の下地はすでに幼児期に形成される傾向があり、成人病とはいいにくい面もあります。

 

また炎症の程度や症状の現れ方にも個人差があり、高齢になるまでごく軽度のまま過ごす人もあります。

 

このような人でも高齢になると、免疫力の低下などで感染しやすくなるため、素地としてもっていた慢性副鼻腔炎が悪化してくる傾向があります。

 

高齢者の慢性副鼻腔炎では鼻腔内に鼻茸がある場合が多く、それが鼻詰まりを助長して、頭痛・頭重や膿性鼻漏(膿の混じった粘液性の鼻汁)の訴えを強くしています。

 

子どものころの治療が大切

 

要因として最も大きな下地が幼児期に形成されるのですから、予防の考えとしては幼児期にみられた鼻の異常を、とにかく治してしまうことが大切です。

 

成長期においても、鼻閉や頭痛、無気力などの症状があると、精神的な活力を低下させないとも限りません。

 

できるだけ早い機会に専門医の診断を受けることが大切です。



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