生活習慣病:高血圧



生活習慣病:高血圧

 

生活習慣病:高血圧

 

血圧は心臓が血液を送り出す圧力

 

血液は血管を通じてからだのすみずみまでゆきわたっています。

 

そのために心臓は、強い力で血液をからだ中に向けて押し出すポンプの役目を果たしています。

 

この血液を押し出す力が血管壁に働くのが血圧です。

 

血圧は心臓が血液を押し出すときに最大血圧となり(最高血圧、収縮期血圧)、血液が心臓に入ってふくらむときに最小血圧となります(最低血圧、拡張期血圧)。

 

血圧は水銀柱を押し上げるときの高さを、mmHgの単位で表します。

 

一般に正常な人の血圧は、最高血圧が139mmHg以下、最低血圧が89mmHg以下の場合とされています。

 

どんなときに高血圧というのか

 

WHOでは最高血圧が160mmHg以上、最低血圧が95mmHg以上を高血圧としており、正常血圧と高血圧の間の状態を境界域高血圧といっています。

 

一般にはこの基準が現在最も普及していますが、アメリカでは1993年にさらに低い水準を高血圧として、心血管障害への注意を喚起する基準が発表されています。

 

それによると、正常範囲は最高血圧130mmHg未満、最低血圧は85mmHg未満とされ、それを超えてWHOの正常域にあたる範囲は正常高値血圧(正常と考えられるが、限りなく高血圧に近い)といっています。

 

そして、WHOでいう境界域高血圧以上はすべて高血圧と診断されます。

 

このことにより、薬の治療を始めるほどではない多くの患者が、早くから高血圧の原因となる不健康なライフスタイルの改善を促されることになり、心血管障害を予防するのです。

 

血圧を高くする主な因子

 

血圧を高くする因子にはいろいろありますが、主なものをあげると次のとおりです。

 

(1)心臓のポンプとしての働き

 

(2)末梢血管の血液の通り具合

 

(3)血管全体の中にある血液の量

 

(4)血液の粘りの度合い

 

(5)血管壁の柔軟性(弾力性)

 

たとえば緊張したときや運動後などは心臓が強く働いて血圧を高くし、末梢血管が何らかの原因で収縮すれば血液は流れにくく血圧を高めます。

 

血管の内側の空間を満たす血液が適正量を超えればそれだけ血圧を高め、血液粘度が高いときは血圧を高くして血液を通さなくてはならないし、血管の柔軟性がなくなれば血管壁が受ける圧力は高まります。

 

高血圧が問題なのは、これらの直接的な因子が長い間の生活習慣をもとに、慢性的に形成されてくるという点と、こうして形をなしてきた高血圧状態が、今度は危険な心血管障害をもたらす点です。

 

高血圧の原因と高血圧でおこる病気

 

腎臓、副腎、甲状腺などが病気になると、それが原因で高血圧になることがあります。

 

原因の病気がはっきりしているもので、二次性高血圧または症候性高血圧といいます。

 

これらは原因の病気を治せば高血圧も正常に向かうのがふつうです。

 

ところが長い間の生活習慣が徐々に因子をためこので高血圧になったときは、これといった原因がよくわかりません。

 

このような高血圧を本態性高血圧といい、高血圧では本態性が90%以上を占めています。

 

本態性に限らず高血圧は、循環器系の病気を引き起こす危険因子としてたいへん重要です。